今日のフローライト

趣味で加工したフローライトの紹介です|ω・`)ノ

原石からカボションを作ろう その2

今回は原石をミニルーターを使用してフローライト原石を切断します。
切断する原石はドイツ・シュヴァルツヴァルトのフローライトです。

ここで石の硬さのお話を少し。
フローライトは、モース硬度という鉱物の硬さを1~10に分けた尺度で言うと「硬度4」の石になります。
モース硬度の数字が高くなるほど硬く、バリ硬の硬度10はダイヤモンド。
フローライトの硬度4というのはナイフの刃や釘の先端で簡単に傷をつけることができるくらいの固さです。
加えて、フローライトの特徴として「劈開(へきかい)」があります。
劈開は鉱物が一定方向に規則正しく割れやすい性質です。
つまりフローライトは柔らかく削りやすい反面、傷つきやすく割れやすい繊細な石なんですね。
これらの特徴をふまえて、出来るだけ無駄なく良いルースに加工していけたらと思います|∀・)ノ


原石を光に透かしてインクルージョン(内包物)や劈開しそうな所を見て、カットする位置を決めます。
まず赤い点線部分をカットしたいと思います。


今回は室内で作業をしますので、防塵ボックスを使います。
うちで今使っているのはこちら↓
NISSHIN(ニッシン)クリーンボックス モバイル
[楽天] https://item.rakuten.co.jp/seaforce/146550/?scid=wi_ich_androidapp_item_share #Rakutenichiba

めちゃめちゃコンパクトに仕舞えます。
そしてこの取っ手がモバイル((キリッ

前面が切断した時の白い飛沫で石汁ブシャー!!となっているのがおわかりいただけると思います。

こんなもん直で食らったら一瞬で顔がバカ殿状態ですね。

あと、手を入れる穴の部分にビニールのビラビラが付いているのですが、これが有ると無いでは粉の漏れ方が全然違ってきます。↓

無いタイプの防塵ボックスの場合はビニールのテーブルクロスなんかで自作して張り付けると良いですよ。
私も無いタイプのを使っていた時にやってました。
なんならプラスチックの収納ケースとか透明の下敷きとかを組み合わせて防塵ボックス自体を自作しちゃうという手もありますね。
透明なのは前面の窓だけで良い訳ですしね。


では、防塵マスクをして集塵ボックス内で作業をしていきましょう。
私は手袋はミニルーターの回転に巻き込まれてかえって危険なのでしません。
髪の長い方は髪も巻き込まれないようにしっかり束ねたり帽子に入れたりして作業してくださいね。

水入れ用の容器に水を入れ、石を水につけて濡らします。
ダイヤモンドカッターディスクの縁の部分を
カットしたい部分に当ててカットします。
一気に切ろうとせず、切り口が乾いてきたら石を水につけ、少しずつ溝を深くしていきます。
石が濡れていない状態で切ると摩擦で熱を持ったり、粉が大量に舞うので小まめに濡らします。
石を回転させ表裏左右の各方向から溝を深くしていき切り落とします。

切れました(・∀・)↓

次にカットした面をダイヤモンドカッターディスクの平らな面に押し当てながら回転させ、石の切断面を平らにします。
断面を見ていい感じだったので、この平らな面をカボションの底面にしようと思います。

底面の対面がトップ面になりますので、トップ面もカットしてまず同じ様に平らにします。

底面とトップ面が決まったら、側面をカットし削っていきます。
今回の石はラウンドのカボションに出来そうです。

横長の石は楕円形のオーバルに、三角形や四角形もアリりです○△□
ただ、角は欠けやすいので丸く曲面になる様にRをつけます。

石が小さいとダイヤモンドカッターのディスクに切削する部分が隠れて作業しにくい場合があります。
そういう時にはダイヤモンドビットを使います。

太さが色々ありますが何本も買いたくないからとりあえずまず一本!というなら細いのものを買っておくと良いですね。
大まかな切削はダイヤモンドカッター、細かな切削はダイヤモンドビットという感じです。

トップ面を丸くしてこんな感じになりました↓

横から見るとこんな感じ↓

手の甲に乗せてみると左右のバランスが見やすいので厚みや曲面が歪になっていないか確認しましょう↓

これで紙ヤスリ(サンドペーパー)で手磨きする前の成形は終わりです。
ここまでの作業時間はだいたい30分位でした。
ミニルーターには定格使用時間に制限がある場合がほとんどです。
このブログで使用しているプロクソンのミニルーターは定格使用時間15分です。
ついつい夢中になって回しっぱなしにしてしまいそうですが、機械が熱を持ってきたら電源を切り、お休みさせてあげましょう( ˘ω˘ )…zZ


ここまでの工程をルーターを使用せず、ダイヤモンドヤスリを使って手作業で削り落としたり、荒いサンドペーパーですりおろす様にして削っても時間は掛かりますが不可能ではありません。
とにかく成形できたら次回はサンドペーパーで手磨き開始!
使用するサンドペーパーや研磨剤、必要な道具の紹介から始める予定です。
て・み・が・き・じょ~ずかなぁ~あ~♪